ダイハツ コペンは軽じゃない──そんな噂を聞いて、私もめちゃくちゃ混乱したんですよ。
中古車サイトでコペンを見ていたら、価格が200万円超えてるモデルがゴロゴロあって、「え、これって普通車なの?」って。
軽自動車にしては高すぎるし、見た目も本格的なスポーツカーだし、維持費がどうなるのか気になって夜も眠れませんでした……(大げさ)。
そこで徹底的に調べてみたんです。
ダイハツ コペンは軽じゃない疑惑ををざっくりまとめると……
- コペンは初代から現行まですべて「軽自動車」規格
- 価格やデザインが普通車っぽいから誤解される
- 維持費は軽自動車扱いなので税金・保険が安い
- 中古車市場では価値が下がりにくい人気車種
この記事では、同じように「コペンって軽なの?普通車なの?」と迷っている人に向けて、維持費の具体的な数字や、購入前に知っておくべきポイントを実体験ベースで解説していきます。
ダイハツ コペンは軽じゃない説を検証!

ダイハツ コペンが「軽じゃない」という噂の真相を、順を追って解説していきましょう。
ここでは以下の5つのポイントを深掘りします。
- 【結論】ダイハツ コペンは「二人乗り軽自動車」です
- 初代も2代目もGR SPORTも全部軽
- 「軽じゃない」という噂が出回った背景
- 「スポーツカーだけど軽」であるメリットデメリット
- 維持費はどれくらい? 普通車と徹底比較
それぞれ詳しく見ていきます。
【結論】ダイハツ コペンは「二人乗り軽自動車」です
結論から言うと、ダイハツ コペンは初代から現行モデルまで、すべて正真正銘の「軽自動車」です。
公式の諸元表を確認すると、以下のように軽自動車規格をきっちり満たしているんですよ。
- 全長:3,395mm(規格上限3,400mm以下)
- 全幅:1,475mm(規格上限1,480mm以下)
- 全高:1,280mm(規格上限2,000mm以下)
- 排気量:658cc(規格上限660cc以下)
- 乗車定員:2名(規格上限4名以下)
ダイハツの公式サイトでも「軽オープンスポーツカー」として紹介されていて、車両型式も「3BA-LA400K」という軽自動車の型式なんです。
つまり、どう見ても軽自動車。
エンジンはKF型の水冷直列3気筒DOHCインタークーラーターボで、最高出力は64PS(軽自動車の上限)、燃料も無鉛レギュラーガソリン仕様です。
車検証を見れば一発でわかりますが、正式に軽自動車として登録されているわけです。
初代も2代目もGR SPORTも全部軽
初代コペン(L880K型、2002年発売)から現行2代目(LA400K型、2014年発売)、そしてGR SPORTまで、すべてのモデルが軽自動車規格です。
それぞれの世代で少しずつデザインや装備が変わっていますが、基本スペックは一貫して軽自動車の枠内に収まっています。
初代コペン(2002年〜2012年)
初代コペンは、軽自動車初の電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」を搭載して大きな話題を呼びました。
- 型式:L880K
- 排気量:659cc(JB-DET型エンジン)
- 最高出力:64PS
- 駆動方式:FF
当時としては画期的な軽オープンスポーツカーで、今でも中古市場で根強い人気があります。
2代目コペン(2014年〜)
2代目からは「Robe(ローブ)」「Cero(セロ)」「XPLAY(エクスプレイ)」という3つのスタイルが登場し、外板パーツを交換できる「ドレスフォーメーション」というコンセプトが導入されました。
- 型式:LA400K
- 排気量:658cc(KF型エンジン)
- 最高出力:64PS
- トランスミッション:CVTまたは5速MT
D-Frameと呼ばれる高剛性骨格を採用して、走りの質が初代からさらに進化しているんです。
GR SPORT(2019年〜)
トヨタのスポーツブランド「TOYOTA GAZOO Racing」とコラボした特別仕様車がGR SPORTですが、これも軽自動車です。
- 専用のサスペンションチューニング
- 専用エアロパーツ
- 専用インテリア
見た目も走りもガチなスポーツカー仕様ですが、エンジンや車体サイズは軽自動車規格のまま。
マジで全モデル軽自動車なんですよ。
「軽じゃない」という噂が出回った背景と誤解されがちな3つの点
じゃあなぜ「コペンは軽じゃない」なんて噂が広まったのか。
これには3つの大きな理由があるんです。
①規格外に見えるデザインとサイズ
コペンは軽自動車の規格ギリギリまでボディサイズを拡大していて、見た目が普通車っぽいんですよ。
全幅1,475mmは軽自動車の上限1,480mmまであと5mmしかないし、全長3,395mmも上限の3,400mmギリギリ。
- 電動開閉式ルーフという特別感
- 2シーターオープンカーという希少性
- 低く構えたスポーツカーのフォルム
こういう要素が重なって、「軽自動車らしくない」と感じさせるわけです。
特にドレスフォーメーションで外装を変えられる仕様は、普通の軽自動車では考えられない凝った作り。
②軽自動車としては高めの価格設定
コペンの新車価格は、安いグレードでも200万円超え、GR SPORTなら250万円以上します。
一般的な軽自動車が100万円台前半から買えることを考えると、この価格は完全に普通車の領域なんですよね……。
- Robe:約209万円〜
- Cero:約214万円〜
- GR SPORT:約258万円〜
コンパクトカーや小型スポーツカーと同じ価格帯だから、「軽自動車の維持費で買えるわけない」って思っちゃうんです。
でも実際は軽自動車扱いなので、税金は安いまま。
③本格的なスポーツカーとしての走行性能
コペンは単なる軽自動車じゃなくて、本気で走りを追求したスポーツカーなんです。
- D-Frame骨格による高剛性ボディ
- 専用チューニングされたサスペンション
- ターボエンジンによるキビキビした加速
- 熟練工による手作業での組み立て(コペンファクトリー)
こういう本格仕様が、「軽自動車の枠を超えてる」という印象を与えているんでしょうね。
正直、街中で見かけるとマジで存在感がすごいですよね。
「スポーツカーだけど軽」であるメリットデメリット
コペンが軽自動車規格に収まっていることには、メリットとデメリットの両面があります。
メリット
最大のメリットは、本格スポーツカーなのに維持費が軽自動車レベルで済むこと。
| 項目 | コペン(軽自動車) | 普通車との比較 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 年間10,800円 | 普通車(1,000cc以下)は年間25,000円。 約3分の1 |
| 自動車重量税 | 2年で6,600円 | 普通車は16,400円〜。 約3分の1 |
| 自賠責保険 | 2年で19,730円 | 普通車は20,610円。 ほぼ同等 |
| 高速道路料金 | 軽自動車料金 | 普通車より2割安い |
| 燃費 | WLTCモード18.6km/L(CVT) | 軽量ボディで燃費良好 |
さらに、以下のような実用面でのメリットもあります。
- 最小回転半径4.8mで取り回しがラク
- 軽自動車枠の駐車場に停められる
- 低重心・軽量ボディで峠道が楽しい
- オープン走行の爽快感が手軽に味わえる
なんていうか、贅沢なのに経済的っていう絶妙なバランスなんです。
デメリット
一方で、軽自動車規格であることの制約もあります。
排気量・出力の制限
- 排気量は658cc、最高出力は64PSまで
- 普通車スポーツカーのような絶対的なパワーは出ない
- 高速道路での追い越し加速に余裕がない
ターボで低速トルクは太いんですが、やっぱり高回転域では伸びが限定的。
乗車定員・積載量の制限
- 2人乗り専用(後部座席なし)
- トランクはルーフを格納するとほぼゼロ
- 日常使いで大きな買い物は厳しい
完全に趣味の車なので、ファミリーカーとしては使えません。
車両重量・乗り心地
- CVTで870kg、MTで850kgと軽自動車としては重め
- 電動ルーフ機構が重量増の原因
- スポーツサスで乗り心地は硬め
- 路面の凹凸を拾いやすい
長距離ドライブだと、正直疲れます……。
維持費はどれくらい? 普通車と徹底比較
コペンの年間維持費は、走行距離や使い方によって変わりますが、おおよそ23万円〜60万円の範囲に収まります。
ここでは年間1万km走行、ガソリン代165円/Lを想定した場合の内訳を見ていきましょう。
年間維持費の内訳
| 項目 | コペン(年間) | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 10,800円 | 軽自動車一律 |
| 燃料代 | 約86,000円 | 1万km÷18.6km/L×165円 |
| 任意保険 | 30,000円〜90,000円 | 年齢・等級で変動 |
| 車検費用(2年毎) | 15,000円〜20,000円 | 2年分を年間換算 |
| メンテナンス | 50,000円〜60,000円 | オイル交換・タイヤなど |
| 駐車場代 | 0円〜360,000円 | 地域で大きく差 |
| 合計 | 約23万円〜60万円 | 駐車場代込みの場合 |
駐車場代を除いた実質的な維持費は、年間約20万円前後。
月換算すると約1.7万円程度です。
普通車スポーツカーとの比較
たとえばマツダ ロードスター(1,500ccクラス)と比較すると、こんな感じになります。
| 項目 | コペン | ロードスター | 差額 |
|---|---|---|---|
| 自動車税 | 10,800円 | 30,500円 | ▲19,700円 |
| 重量税(年換算) | 3,300円 | 8,200円〜 | ▲4,900円〜 |
| 燃料代 | 約86,000円 | 約100,000円 | ▲14,000円 |
| 任意保険 | 約50,000円 | 約70,000円 | ▲20,000円 |
| 年間合計 | 約26万円 | 約35万円 | ▲9万円 |
つまるところ、コペンは普通車スポーツカーと比べて年間9万円〜15万円ほど維持費が安くなるわけです。
ガチで本格スポーツカーなのに、財布に優しいってすごい。
ダイハツ コペンは軽じゃないと誤解していた人のQ&A

コペンが軽自動車だとわかったところで、購入検討者がよく抱く疑問に答えていきます。
以下の5つの質問を取り上げます。
- Q. 買って後悔する人・やめた方がいい人はどんな人?
- Q. 購入層の男女比や年齢は?
- Q. 一部でなぜ人気があるの?
- Q. 新型車は1000ccになるってホント?
- Q. 軽のなかでも中古の価値は高い?買取価格は下がりづらい?
それぞれ詳しく解説していきましょう。
Q. 買って後悔する人・やめた方がいい人はどんな人?
コペンは明確なコンセプトを持った車なので、一般的な軽自動車の感覚で買うと確実に後悔します。
以下のような人は、購入を避けた方が無難でしょう。
積載能力や乗車定員を重視する人
コペンは完全に2シーター専用です。
- 後部座席がないので家族では乗れない
- トランクはルーフ格納時ほぼゼロ
- 買い物や旅行で荷物が多い人には不向き
ルーフを閉じていてもトランクは小さく、ゴルフバッグなんかは絶対入りません。
完全に「自分だけの趣味の車」として割り切れる人向けです。
静粛性や快適性を重視する人
スポーツカーとしての設計なので、乗り心地は硬めで、室内は決して静かじゃないんですよ。
- 路面の凹凸をダイレクトに拾う
- ターボエンジン音やロードノイズが大きめ
- 長距離ドライブは疲れやすい
高級車のようなふわふわした乗り心地を期待してると、ガッカリします。
燃費性能を最優先する人
ターボエンジンなので、最近の高燃費軽自動車と比べると燃費は劣ります。
- カタログ値はWLTCモード18.6km/L(CVT)
- 実燃費は15km/L前後
- NAエンジンの軽ハイトワゴンなら25km/L超えも珍しくない
燃費重視なら、他の軽自動車を選んだ方がいいですよねぇ。
高速道路での余裕ある加速を求める人
64PS(47kW)という軽自動車の出力上限があるので、普通車スポーツカーのような加速は望めません。
- 追い越し加速に余裕がない
- 高速巡航は問題ないが伸びが限定的
- 長距離の高速移動が多い人はストレスを感じる
街乗りやワインディングは最高に楽しいんですが、高速道路メインの人には物足りないかも……。
※コペンを買って後悔しやすい点はこちらで深掘りして解説しています。
コペンを買って後悔する7つの点!やめた方がいいかジャッジ
コペンを買って後悔する理由や、やめた方がいい人と満足する人の違いを解説。セロなどの事情も交え、購入前にチェックすべきポイントを忖度なしでお伝えします。後悔しない選択のサポートをおまかせください。
クルマ選びの達人Q. 購入層の男女比や年齢は?
コペンの購入層は、意外と幅広いんです。
公式の統計データはありませんが、販売店の傾向やオーナーコミュニティの情報から、以下のような傾向が見えてきます。
男女比
男性オーナーが多数派ですが、軽オープンスポーツという特性上、女性オーナーも比較的多いのが特徴です。
- 男性:約70〜75%
- 女性:約25〜30%
特に2代目の「Cero」や「Robe」といった丸みを帯びたデザインは、女性からの支持も高いんですよ。
初代コペンから比較的女性オーナーが多いことで知られていて、オープンカーという開放感が人気の理由みたい。
年齢層
年齢層は二極化しています。
- 中高年層(50代以上):経済的に余裕があり、セカンドカーや趣味の車として購入
- 若年層(20代〜30代):軽自動車の維持費の安さを活かして初めてのスポーツカーとして購入
2022年時点で初代から所有するコアなファンも多く、長く愛される車種であることがわかります。
正直、若い世代にとっては新車200万円超えはハードル高いですが、中古なら手が届くってケースも多いですね。
Q. 一部でなぜ人気があるの?
コペンが一部の熱狂的なファンに支持される理由は、軽自動車という枠内での「唯一無二性」と「カスタム性」です。
唯一無二の電動オープンカー
軽自動車で唯一、電動でルーフを開閉できる本格的なオープンカー。
- ボタン一つで約20秒でルーフが開く「アクティブトップ」
- オープンエアの爽快感を手軽に楽しめる
- 競合車種が存在しない独自のポジション
この特別感が、最大の魅力なんです。
マジで他にないんですよ、軽のオープンカーって。
本格的な走りのための専用設計
D-Frame骨格による高剛性ボディで、軽自動車とは思えない走りの質を実現しています。
- コーナリング時の安定感
- ボディのねじれ剛性が高い
- スポーツカーとしての走りの楽しさ
本格的にサーキット走行を楽しむ人もいるくらい、走りの性能は本物。
着せ替え(ドレスフォーメーション)文化
2代目コペンの最大の特徴が、外板パーツを交換できる構造。
- Robe、Cero、XPLAYのパーツを交換可能
- ユーザーが自分好みにカスタマイズできる
- 車を「育てる」楽しさがある
いってみれば、車を着せ替え人形のように楽しめるわけです。
この遊び心が、車好きの心をガッチリ掴んでいるんですよね。
維持費の安さ
本格的なスポーツカーでありながら、維持費は軽自動車レベル。
- 税金が圧倒的に安い
- セカンドカーとして所有しやすい
- 趣味の車を手軽に維持できる
この経済性の高さが、趣味の車として長く愛される理由になっています。
Q. 新型車は1000ccになるってホント?
結論から言うと、現時点でダイハツから正式な新型コペン(1,000cc普通車モデル)の発表はありません。
ただし、この噂には背景があるんです。
噂が出回った理由
- ダイハツが過去に1,000ccクラスのコンセプトカー(D-R、D-Baseなど)を発表
- より余裕のある走りを求めるファンの期待
- グローバル市場を狙うなら普通車規格が有利
- 現行コペンの生産終了が2026年8月と発表されている
こういった要素が重なって、「次期モデルは1,000cc普通車になるのでは?」という期待が広がったわけです。
メーカーの戦略は?
もし次期モデルが普通車化するとしても、以下のような可能性が考えられます。
- 軽自動車モデルと普通車モデルの併売
- 海外市場向けの1,000ccモデル展開
- FRレイアウトへの変更(噂レベル)
ただ、コペンのアイデンティティは「軽自動車で楽しめる本格スポーツカー」という点にあるので、完全に普通車化するとは考えにくいんですよね……。
とはいえ、現行モデルの生産終了が決まっている以上、なんらかの動きはあるはず。
公式発表を待つしかないですね。
Q. 軽のなかでも中古の価値は高い?買取価格は下がりづらい?
コペンは軽自動車の中でも、中古車市場での価値が非常に高く、買取価格も下がりづらい傾向にあります。
高いリセールバリューの理由
なぜコペンは価値が下がりにくいのか。
- 唯一無二性:競合車種が存在しないため需要が安定
- 根強いファン層:趣味性が高く、状態の良い車は高値でも欲しい人がいる
- 初代のプレミアム化:生産終了から時間が経っても、程度の良い初代は新車価格に近い値で取引されることも
- 2代目も安定:モデルチェンジ後も人気を維持しており、リセールバリューはトップクラス
特に初代コペン(L880K型)は、独特のデザインと走りの良さから中古市場でプレミアムがついているケースもあります。
買取価格が下がりづらい条件
以下の要素を満たしていると、さらに高値で買い取ってもらえます。
- 走行距離が少ない(特に5万km以下)
- 純正オプション充実(人気カラー、メーカーオプション)
- 限定車・特別仕様車(GR SPORTなど)
- 整備記録が揃っている(定期メンテナンスの証明)
- 内外装の状態が良い(特にオープン機構の不具合がない)
電動ルーフの動作不良があると査定が大幅に下がるので、日頃のメンテナンスが重要です。
なにはともあれ、コペンは一般的な軽自動車よりも資産価値を維持しやすい車だなぁ、と。
ダイハツ コペンは軽じゃない?のまとめ
ダイハツ コペンは軽じゃない、という噂について調べてきましたが、実際のところはどうだったでしょうか。
改めて今回のポイントを整理すると、こんな感じです。
- コペンは初代から現行まですべて「軽自動車」規格
- 価格や見た目が普通車っぽいから誤解されやすい
- 維持費は軽自動車扱いで税金・保険が安い
- 本格スポーツカーなのに経済的に維持できる
- 中古車市場では価値が下がりにくい人気車種
- 次期モデルの1,000cc化は現時点で未定
私自身、最初は「こんな本格的な車が軽自動車のわけない」って思ってたんですよ。
でも調べてみたら、ちゃんと軽自動車で、しかも維持費が安いっていう最高の組み合わせでした。
もしあなたがコペンの購入を検討しているなら、「趣味の車」として割り切れるかどうかがポイント。
2人乗り専用で荷物も積めないけど、その分だけオープンエアの爽快感と走りの楽しさを存分に味わえる車です。
なんだかんだ、コペンは唯一無二の存在なんですよね。
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