ざっくりまとめると…
- 日産との共同開発でコストを大幅削減している
- エントリーグレードは装備を絞り込んで価格を抑えている
- 中古市場では販売台数の少なさから相場が下がりやすい
ekスペースが安い理由って、気になりますよね?
「この価格、なんか裏があるんじゃないの?」って不安になる気持ち、めちゃくちゃわかります。
私も軽自動車を選ぶとき、同じように感じました。
安いのは嬉しいけど、安物買いの銭失いは避けたいところ。
この記事では、ekスペースの価格が抑えられている本当の理由を、メリットとデメリットの両面からしっかり解説します。
ekスペースが安い理由はこれだった!価格が抑えられている5つの裏事情

三菱ekスペースが安い理由には、明確な背景があります。
主な理由は以下の通り。
- 日産との共同開発によるコスト削減
- エントリーグレードの装備簡素化
- 広告費の抑制戦略
- 自然吸気エンジン中心の展開
- 中古市場での需要バランス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
日産との共同開発によるコスト削減
ekスペースが安い理由の最大のポイントは、日産自動車との共同開発体制にあります。
2011年6月に設立された合弁会社NMKV(エヌエムケーブイ)が、日本市場向けの軽自動車の商品企画を担当しているんですね。
ekスペースは日産ルークスと兄弟車の関係にあり、プラットフォーム(車体の基本骨格のこと)やパワートレイン(エンジンや変速機などの駆動装置のこと)といった基本構造を共有しています。
この共同開発で実現しているコスト削減効果は以下の通りです。
- 開発費用の分担:設計・開発コストを両社で折半することで、1社あたりの負担を軽減
- 生産ラインの共有:同一プラットフォームを使用することで、生産効率が向上
- 部品調達の規模拡大:共通部品を大量発注することで、部品単価を引き下げ
- 在庫管理の最適化:共通パーツの在庫を効率的に管理し、在庫コストを削減
つまり、2社で手を組むことで、開発から生産まで全体のコストを下げられたんです。
その分を価格に反映できるというわけですね。
エントリーグレードの装備簡素化
ekスペースのMグレードは、必要最低限の装備に絞り込むことで価格を抑えています。
具体的にMグレードで省略されている装備は以下の通り。
Mグレードの主な装備制限
- 助手席側のスライドドアは電動ではなく手動式
- エアコンはタッチパネル式フルオートではなくマニュアル式
- キーレスオペレーションシステムなし(キーシリンダー式)
- 充電用USBポートなし
- 運転席・助手席のシートヒーターなし
- スピーカーは2つのみ(Gグレードは6つ)
とはいえ、安全装備のe-Assist(イーアシスト)は全グレードに標準装備されています。
衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報といった基本的な安全性能は確保されているので。
「快適装備はいらないから、とにかく安く買いたい」という人にはぴったりの選択肢です。
Gグレードとの価格差
MグレードとGグレードの車両重量差は、2WDで10kg程度。
でも、装備の充実度は大きく違います。
この差額分で、自分に必要な装備だけを選べるのが魅力なんですよね。
広告費の抑制戦略
三菱自動車は、ekスペースの販売において広告費を抑制する戦略を取っています。
ホンダN-BOXやスズキスペーシアと比べると、テレビCMの露出は明らかに少ない。
大規模なタレント起用もほとんど見かけません。
この広告費削減分が、車両価格に転嫁されていないわけで。
ただ、この戦略には副作用もあります。
2022年度のeKシリーズ年間販売台数は約26,379台で、市場15位。
N-BOXやタントなどの主力モデル(月間約1万台)と比較すると、販売規模が小さいんです。
認知度の低さが販売台数に影響しているのは否めませんね。
自然吸気エンジン中心の展開
ekスペースのM・Gグレードは、自然吸気(NA)エンジンのみという設定になっています。
NA(エヌエー)というのは、ターボチャージャーなどの過給機を使わないエンジンのこと。
ターボはTグレードのみの設定です。
NAエンジン採用のコストメリット
- エンジン製造コストの削減:ターボ機構が不要なため、部品点数が少ない
- メンテナンスコストの低減:ターボ特有の複雑な機構がないため、故障リスクが低い
- 燃費性能の確保:バッテリーアシストシステム採用でWLTCモード(世界共通の燃費測定方法のこと)21.0km/L(2WD)を実現
エンジンの仕様をシンプルにすることで、製造コストとメンテナンスコストの両方を抑えているんです。
パワー不足の指摘も
一方で、この設計は「加速が弱い」「高速道路の合流が怖い」という評価にもつながっています。
車両重量は970kg(Gグレード2WD)で、エンジンの最高出力は38kW(52PS)。
最大トルクは60N・m(6.1kgf・m)と控えめ。
パワー不足を感じる場合は、Tグレード(ターボ搭載、最高出力64PS、最大トルク100Nm)の選択肢があります。
ただし、価格は上がりますけどね。
中古だとさらに安い理由
中古市場では、ekスペースはさらに手頃な価格で購入できます。
なぜかというと、いくつかの要因が重なっているためなんですよ。
理由1|販売台数の相対的な少なさによる価格下落
ekスペースは、同クラスの競合車種と比較して販売台数が少ない傾向にあります。
N-BOX・タント・スペーシアは軽自動車新車販売ランキング上位の常連ですが、ekスペースは2020年春デビュー期で月間649〜1,884台。
同時期のルークスは約9,431台だったので、兄弟車と比べても販売は伸び悩んでいるわけで。
販売台数が少ないと「不人気」というイメージがつき、中古車市場での需要が相対的に低下します。
結果として、価格が下がりやすくなるんです。
理由2|走行距離による価格下落
軽自動車全般に言えることですが、ekスペースも走行距離が増えると価格が大きく下落します。
走行距離別の買取相場(参考データ)は以下の通り。
- 2万キロ:12.8万円〜80.6万円
- 4万キロ:12.8万円〜80.6万円
- 6万キロ:8.3万円〜74.3万円
- 8万キロ:5.1万円〜69.9万円
- 10万キロ:2.7万円〜66.4万円
ekスペースは日常の足として使われることが多く、長距離移動に利用されていた車両も珍しくありません。
走行距離が多いほどエンジンや足回りへの負担が大きくなり、価格が下がりやすくなるんですね。
理由3|年式による減価償却
軽自動車は一般的に年式が古くなると価値が急速に下落します。
年式別の価格傾向は以下の通り。
- 3年落ち(2023年式):買取相場50万円以上が期待可能
- 5年落ち:走行距離4万km〜5万kmで約56.9万円〜92.3万円
- 10年落ち(2015年式):走行距離2万kmで18.4万円〜35.8万円、10万kmで0.6万円〜13.0万円
モデルチェンジが多いことも、旧型の価値下落を加速させる要因となっています。
理由4|ライバル車種の人気による相対的な価値低下
同じスーパーハイトワゴンクラスには、圧倒的な人気を誇るライバル車種が存在します。
主要競合車種はこちら。
- ホンダN-BOX:軽自動車新車販売ランキング2021年時点で7年連続1位、シリーズ累計300万台超え
- ダイハツタント:ミラクルオープンドア(開口部1,490mm)など独自性の高い装備
- スズキスペーシア:スーツケースモチーフの個性的デザイン
これらの人気車種と比較されることで、ekスペースは中古車市場での選択優先度が下がるんです。
需要と供給のバランスで、価格が抑えられる傾向にあります。
【注意点】
中古車の買取相場・販売価格は、市場動向により常に変動します。
走行距離や年式、車両状態、地域によって実際の価格は大きく異なるので、必ず複数の販売店で確認してください。
ekスペースが安い理由を知った上でチェックしたいこと

ekスペースが安い理由を理解したら、次は「本当に自分に合っているのか」を確認しましょう。
以下の3つのポイントをチェックすれば、後悔しない選択ができます。
- ライバルの軽自動車との比較
- 上位グレードやオプションの価値判断
- 自分に合った選択かどうかの見極め
順番に見ていきましょう。
本当に安いのかライバルの軽自動車との比較表
ekスペースと主要ライバルのスペックと価格帯を比較してみました。
| 項目 | 三菱 ekスペース | ホンダ N-BOX | スズキ スペーシア | ダイハツ タント |
|---|---|---|---|---|
| 新車価格目安 | 約174万円〜 | 約173万円〜 | 約153万円〜 | 約148万円〜 |
| 燃費(WLTC) | 21.0km/L(2WD) | 21.6km/L | 25.1km/L | 21.9km/L |
| 最大の特徴 | 後席の空調性能 ・リヤサーキュレーター ・リヤヒーターダクト |
圧倒的な販売実績 ・高いリセールバリュー |
超低燃費性能 ・マイルドハイブリッド |
柱がない乗降性 ・ミラクルオープンドア |
| 中古相場 | 比較的安め | 非常に高い | 高め | 標準的 |
| 安全装備 | e-Assist標準 ・全グレード装備 |
Honda SENSING標準 | スズキセーフティサポート | スマートアシスト |
スペーシアやタントに最安値で劣る場合もありますが、ekスペースは標準装備の充実度を考慮すると、実質的なコストパフォーマンスでライバルを上回ることが多々あります。
たとえば、Gグレードには以下の装備が標準で付いています。
- 助手席側電動スライドドア(イージークローザー付)
- タッチパネル式フルオートエアコン(プラズマクラスター付)
- キーレスオペレーションシステム
- 充電用USBポート(Type-C)×2
- 運転席・助手席シートヒーター
- リヤサーキュレーター
- 6スピーカー
これらの装備を他社のエントリーグレードに後付けすると、かなりの金額になるんです。
つまり、「見かけの価格」だけでなく「装備込みの総額」で比較すると、ekスペースのお得感が見えてきますよ。
安さを犠牲にして上位グレード(ターボ)やオプションを付ける価値
「とにかく安く買いたい」という気持ちを抑えてでも、投資する価値がある装備があります。
ターボ(上位グレード)の価値
価値が高い人:高速道路を月1回以上使う、山道が多い、または大人3人以上で乗ることが多い人。
理由:ekスペースは車体が重いため、NA(自然吸気)エンジンでは合流や坂道で大きなストレスを感じます。
Gグレード2WDの車両重量は970kgで、エンジンの最高出力は38kW(52PS)。
最大トルクは60N・m(6.1kgf・m)と控えめなので、4人乗車時や荷物満載時はパワー不足を感じやすいんです。
ターボがあれば、普通車に近い感覚で余裕を持って走れます。
両側電動スライドドア
価値が高い人:乳幼児を抱っこして乗り降りさせる、または送迎が多い人。
理由:ekスペースの「ハンズフリー」機能は、足先を車体の下に入れるだけで開閉できるため、買い物袋で両手が塞がっている時に絶大な威力を発揮します。
Gグレードは助手席側のみ電動ですが、オプションで運転席側も電動化できます。
駐車場の位置関係によっては、両側電動が必須になることも。
ナビ取付パッケージ
Mグレードではナビ取付パッケージがメーカーオプション(注文時のみ選択可能)になっています。
後から取り付けると配線の取り回しが複雑になるので、必要なら最初から付けておきましょう。
【注意点】
ターボモデルの設定や名称は年次改良で変更されることが多いため、必ず商談時に確認してください。
現在「ekスペース」はNA中心の構成となり、より強力なターボ仕様を求める場合は兄弟車の「デリカミニ」へ誘導されるラインナップ構成になっています。
【早見表】安さを理由に選んでもいい人/そうじゃない人の違い
ekスペースを「安さ」を理由に選んで後悔しないかどうか、簡単にチェックできる早見表を作りました。
| 選んでもいい人 | 選ばないほうがいい人 |
|---|---|
| ブランドにこだわりがなく、中身(性能)重視の人 | 数年で乗り換える(売る)予定がある人 |
| 後席に子どもを乗せ、夏場の暑さを心配する人 | 燃費のコンマ数km/Lの差が気になる人 |
| 三菱のSUV的な顔つきが好みな人 | とにかく「一番売れている車」が安心な人 |
| 先進技術を安く体験したい人 | 加速性能を妥協したくない(が、NAを選ぶ)人 |
| 安く買って長く乗り潰す予定の人 | リセールバリュー(売却価格)を重視する人 |
ekスペースはライバルのN-BOX等に比べると、数年後の売却価格が低くなる傾向があります。
「安く買って乗り潰す」には最適ですが、短期間で買い換える場合は「最初からN-BOXを買った方がトータルで安かった」となる可能性があるんです。
逆に言えば、10年以上乗るつもりなら、リセールバリューを気にする必要はありません。
安く買って、メンテナンスしながら長く使う。
そういう使い方が合っている車なんですよね。
【注意点】
税制・補助金については、2026年時点でのエコカー減税や環境性能割の適用範囲は、国の政策により年度ごとに変動します。
最新情報は必ず三菱自動車公式サイトまたは正規ディーラーで確認してください。
ekスペースが安い理由に関するQ&A
ekスペースが安い理由について、よくある疑問に答えます。
Q. ぶっちゃけ他の軽と比べて安っぽく見える?
A. 内装の質感は標準的ですが、最新モデルはシートの作りで差別化されています。
2020年以降の現行モデル(B30A系)は、日産ルークスと共通設計のモダンなインテリアです。
安っぽさについては、樹脂パーツの多さから「価格相応」とする声がある一方、タッチパネル式エアコンやカラー液晶メーターにより「むしろ先進的」と評するオーナーも多いんです。
シートの質感について
口コミでは「リビングのソファーのような生地感でフカフカしている」という好意的な評価が目立ちます。
ライバル車が機能性(撥水など)を重視するのに対し、ekスペースは「家庭的な居心地」に振っているため、安っぽさよりも温かみを感じる設計。
実際に座ってみると、この違いがよくわかりますよ。
外観の印象について
三菱独自のフロントマスク(ダイナミックシールド)により、力強さは他車以上です。
ただし、廉価グレード(M)ではホイールキャップやハロゲンランプが採用されるため、外観で「安いグレード」だと判別されやすい面はあります。
気になるなら、Gグレード以上を選ぶか、社外品でカスタマイズするのもありですね。
Q. 世間の人は軽の価格をどれくらい把握している?
A. 世間一般の認識(100〜150万円)と、実際の価格(200万円超)には大きなギャップがあります。
政府統計や業界調査によると、軽自動車の平均購入価格は2005年の約102万円から、2020年代には約152万円(+約50万円)へと上昇しています。
でも、普段車を買わない層や高齢層は「軽=100万円ちょっと」というイメージを根強く持っているんです。
そのため、ekスペースを200万円近い総額で買ったとしても、周囲からは「安くて経済的な車を選んだ」という、本来の軽自動車らしいポジティブなイメージで見られる傾向にあります。
ダウンサイジング層の増加
最近は普通車から軽へ乗り換える層(全体の約23%)が増えており、「高い軽があること」への理解は徐々に広まっています。
とはいえ、依然として「軽=安い」という記号性は強いまま。
つまり、ekスペースを選ぶことで「賢い選択をした」と見られやすいんですよね。
Q. 高い軽を中古で買うのと新車のekスペース、どっちが得で賢い選択?
A. 最新の安全機能と保証の安心感を重視するなら、新車のekスペースが圧倒的に賢い選択です。
比較表を見てみましょう。
| 選択肢 | メリット | デメリット・リスク |
|---|---|---|
| 新車のekスペース | ・最新のe-Assist(衝突被害軽減ブレーキ等)が標準 ・税制優遇(エコカー減税)がフルに受けられる ・メーカー保証3年/6万km付き |
・最初の数年間の値落ち(減価償却)が激しい |
|
高い軽の中古 (N-BOX等) |
・ブランド力とリセール(売却額)が安定している ・初期費用を抑えられる |
・安全装備が1世代前の可能性が高い ・消耗品交換や車検のタイミングが早い ・保証期間が短い(または切れている) |
N-BOXの中古車は人気が高すぎて、3年落ちでも新車のekスペースと価格が変わらないことが多々あります。
「同じ160万円を出すなら、誰が乗ったか分からない人気中古車より、最新の安全装備がついたまっさらなekスペース」という考え方が、現在の合理的なユーザーの間で支持されているんです。
コスパの分岐点
5年以上乗るつもりなら、新車のekスペースの方がトータルコストは安くなります。
なぜかというと、メンテナンス費用や故障リスクを考えると、新車の方が安心だから。
中古車は初期費用が安くても、維持費が上積みされる可能性があるんですよね。
【注意点】
部品代については、2026年時点での物価高騰により、LEDバルブや電子部品の交換費用が想定より高額になる場合があります。
また、走行性能の妥協については、ekスペースは車重が重いため、安いからといってNA(自然吸気)モデルを選ぶと、坂道等でのパワー不足に後悔する声が一定数あります。
中古のターボ車と新車のNA車で悩む場合は、必ず両方の加速感を試乗で比較してください。
ekスペースが安い理由のまとめ
ekスペースが安い理由について、ここまで詳しく見てきました。
最後に、重要なポイントをおさらいしましょう。
- 日産との共同開発により、開発費や生産コストを大幅に削減している
- Mグレードは装備を絞り込むことで、価格を抑えている
- 広告費を抑制し、その分を価格に反映している
- NAエンジン中心の展開で、製造コストとメンテナンスコストを削減
- 中古市場では販売台数の少なさから、相場が下がりやすい
- 標準装備の充実度を考えると、実質的なコスパは高い
- 長く乗るならリセールバリューを気にする必要はない
- 最新の安全装備と保証を重視するなら、新車がおすすめ
ekスペースが安い理由には、ちゃんとした背景があります。
安物買いの銭失いではなく、合理的な価格設定なんです。
自分の使い方に合っていれば、コスパ最強の選択になりますよ。
あなたは、どんな使い方を想定していますか?
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